労働新聞ウェブサイトでも「特別扱い」せず
これまで、北朝鮮が新型兵器を発射した場合は、正恩氏が発射「成功」を喜ぶ写真とともに報じられることが一般的だったが、今回の報道では正恩氏の写真はなく、
「現地で試射を指導した党および国防科学研究部門の幹部は、成功裏の試射結果を党中央委員会に報告した。敬愛する最高指導者金正恩同志は、朝鮮労働党中央委員会を代表して試射に参加した国防科学研究単位に熱烈な祝賀を送った」
とあるのみ。正恩氏の現地指導を報じる記事は、労働新聞や朝鮮中央通信のウェブサイトで「敬愛する最高指導者 金正恩同志の革命活動報道」といった一番目立つコーナーに掲載されるが、今回の記事はそれ以外の記事と同じ扱いだ。今回は正恩氏が現地に出向いていなかった可能性が高い。
北朝鮮の崔善姫第1外務次官は10月1日、米朝が10月4日に予備接触、翌5日に実務者協議を行うことを発表したばかりで、崔氏は談話の中で
「私は、今回の実務協商を通じて朝米関係の肯定的発展が加速化することを期待する」
などと前向きな姿勢を示していた。韓国日報は
「間近に迫った北米実務交渉を念頭に置いたという分析が出ている」
と指摘している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)