ヒラヒラの着いた服を着て、被害者側に頭下げず
一方、「事故を起こして精神的に辛かったのかもしれない」「自暴自棄になってやってしまった?」といった憶測も出ていた。
事故の被害弁護団の広報をしている石川賢治弁護士は10月1日、初公判のときの女の様子について、取材にこう話した。
「法廷に入って来たときは、検察官席近くにいる被害者の皆さんに頭を下げることなく、被告人席に歩いて行きました。会釈をするのが普通だと思っていましたが、見向きもしなかったですね。服は肩にレース状のヒラヒラが着いた白いブラウスを着ており、髪も内側にカールしておめかしした姿で、ちょっと感覚がおかしいのではないかと思いました。法廷を出るときも、被害者の方を見向きもしなかったので、呆気に取られましたね。被害者の皆さんからは、『反省の態度が見られない』との声が上がっていました」
初公判前には、女の代理人弁護士から「謝罪の手紙を送りたい」との連絡はあった。拒否せずに受け取った被害者もいたが、「ありふれた反省の言葉が並んでいました。弁護士の指導を受けて、無難な内容になっていたのだと思います」。女は、被害者の住所を知らなかったため謝罪などに来なかったというが、「顔も見たくない」という被害者がほとんどだそうだ。
女が初公判前に出会い系サイトを利用していたことを報道で知り、「聞いたときはびっくりしました」と石川弁護士は言う。
「精神的に辛いなどというのは、言い訳にはなりません。裁判官は、被告が反省と悔悟の日々を送っていると思っています。被告への心証が悪くなるのは、間違いないと思います」と話した。
2回目の公判は、10月8日に予定しているが、女が事件を起こしたことで証人尋問や被告人質問はなくなり、併合審理にするのかといった公判の進め方を確認することになるという。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)