消費税率が8%から10%に引き上げられた。軽減税率が新たに導入される一方で、キャッシュレス決済によるポイント還元事業も行われるため、「実質税率」が数段階になるなど混乱も起きているが、人々の中には「お祭り」として楽しむ向きもあるようだ。
なぜか「ハッピーニューイヤー」が多数投稿
ツイッターでは2019年10月1日2時ごろから、「#増税チャレンジ」のハッシュタグがトレンド入りした。これは、必要事項を入れると「〇〇診断」を作成できるウェブサービス「診断メーカー」で作られたもので、名前を入力すると、ランダムで消費税率と、それに合ったコメントが表示される。ツイッターでは、そのコメントをつぶやいている例が多いが、診断メーカーとは関係なく、増税前後のレシート写真に加えて、難解な税制への困惑や憤りなどもツイートされている。
ツイッターでは同様に、診断メーカーで作られた「ハッピーニューイヤー!イヤッッホォォオオォオウ~!!」も話題に。これは以前から存在する「診断」で、名前を入れると、4ケタの数字がランダムに表示されるものだ。この数字を西暦に見たてて、新年を祝う用途が一般的だが、なぜかこのタイミングでも多数投稿。10月1日朝には「イヤッッホォォオオォオウ」が、日本のトレンド1位になった。
これに加えて、「キャッシュレス還元」もトレンド上位にランクイン。経済産業省が主導する「キャッシュレス・ポイント還元事業」では、中小企業による店舗を対象に、キャッシュレス決済でのポイント還元を20年6月末まで行う。運営形態によって2%または5%が還元され、場合によっては増税前よりも「おトク」になる場合もある。原則はポイント還元だが、主要コンビニなどでは即時値引きで対応しているため、「キャッシュレス還元で安くなった」などとの報告によってツイート数が伸びたのだと思われる。