世代交代が続く野球界、掛布氏も退団へ
プロ野球界全体においても監督の若返りは顕著で、セ・リーグでは61歳の原監督が最年長となり、40代のDeNAアレックス・ラミレス監督(44)をはじめとし、残り4球団の監督はすべて50代。パ・リーグでは原監督と同学年の西武・辻発彦監督の60歳が最年長で、50代監督が3人、40代1人、そして楽天・平石洋介監督の39歳が最年少となる。
阪神では江川氏と同じ年の掛布雅之オーナー付きシニア・エグゼクティブ・アドバイザー(64)が、今季限りで球団を退団することになった。阪神は昨オフ、金本知憲氏(51)から矢野燿大監督(50)にバトンタッチされたばかりで、世代交代の流れから掛布氏が今後、阪神の監督に就任する見通しは暗い。
プロ野球ファンの中では、江川氏の監督待望論は今だ根強いものがある。一方で巨人のみならず球界全体を見渡すと、監督の若返りが主流になりつつある。江川氏はかつて監督就任に関して「タイミング」の重要性を説いていた。その江川氏は来年5月に65歳となる。江川氏は「タイミング」を逸してしまったのだろうか。巨人の世代交代が始まろうとしている。