いよいよ11月30日に相模鉄道とJR東日本の相互直通運転がはじまる。しかし、関東圏以外の人々にとって相模鉄道は馴染みの薄い鉄道会社かもしれない。今回はあえて関西在住の筆者が相模鉄道を紹介したい。
大手私鉄の中では営業距離短い
最初に2019年9月時点での相模鉄道の概要を解説したい。相模鉄道は横浜~海老名間の相鉄本線と二俣川~湘南台間のいずみ野線を有する。全長は35.9キロで、他路線との接続駅は以下のとおりだ。
横浜駅(相鉄本線):JR東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン・京浜東北線・根岸線、東急東横線、京急本線、横浜高速鉄道みなとみらい線、横浜市営地下鉄ブルーライン
大和駅(相鉄本線):小田急江ノ島線
海老名駅(相鉄本線):JR相模線、小田急小田原線
湘南台駅(いずみ野線):小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄ブルーライン
相模鉄道は大手私鉄の中で一番営業距離が短い。また有名観光地を通らないため、全国的に馴染みが薄いのも無理はないのかもしれない。あえて紹介するなら、東名高速道路の交通状況をテレビで伝える際に高速道路をまたぐ銀色の電車が相鉄だ。
沿線には住宅が立ち並び、郊外と都市を結ぶ役割を果たす。筆者は1994年(平成6年)に乗車した。当時は二俣川~海老名間は各駅に止まる急行と各停しかなく、阪急宝塚本線(梅田~宝塚)に似ていると感じた。現在、相鉄線には特急、急行、快速、各停が設定され、横浜~海老名間(特急)を26分で結ぶ。