悲願8強へ「2つのポイント」 サモア、スコットランドとの戦い方、元代表・永友氏に聞く

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   2019年9月28日、ラグビー日本代表は、宿敵アイルランド代表に「19-12」で勝利を収めた。獲得した勝ち点は「4」(日本は1トライだったため、ボーナスポイントはなし)。2戦を終え、合計の勝ち点は「9」となり、予選「プールA」を首位で折り返した。

   今回のアイルランド戦を含めた今後の戦い方について、元日本代表SH(スクラムハーフ)で、現キヤノン・イーグルスGM(ゼネラルマネジャー)を務める永友洋司氏に聞いた。

  • 日本代表ジャージを着た多くのファンが、勝利に拍手喝采だった
    日本代表ジャージを着た多くのファンが、勝利に拍手喝采だった
  • 日本代表ジャージを着た多くのファンが、勝利に拍手喝采だった

両国のモチベーションは上がってくる

   永友氏は、今回の勝利に開口一番、

「素晴らしかったですね」

   と、声を弾ませた。

   しかし、逆に「気になる...と言うか、この先が要注意」と話す。悲願の「ベスト8」へ向け、日本代表が大きく前進したことは間違いない。しかし逆に、サモア(10月5日=愛知県豊田スタジアム)、スコットランド(10月13日、横浜国際競技場)の2戦に向け、

「日本がアイルランドに勝ったことによって(今後、戦う両国の)モチベーションが上がるでしょ。現在、首位の日本を倒せばいい...って感じになるよね」

   では、サモア、スコットランドを突き放すには、どうしたらいいのか? 永友氏は2つのポイントを挙げた。

5メートルライン「外側」の勝負カギに

   まず、

「ボーナスポイント(4トライ以上か7点差以内での敗退)には、こだわらなくていい。2戦で勝ち点『9』があるんだから。何しろ『勝つ』こと。だから、トライだけじゃなく、ショット(ペナルティーキック)なんかで、点数を取っていけばいい」

   また、アイルランド戦で唯一のトライとなった福岡堅樹選手(WTB=ウイング・スリークォーター・バックス)のトライを挙げた場面も「ポイント」だと話す。ラグビーのタッチライン際には「5メートルライン」というものが引かれているが、その「外側」の勝負がキーとなってくるようだ。

「今回(アイルランド戦)の福岡選手のトライのように、タッチから『5メートル』の攻防が重要。サモア、スコットランドともに肉体的なフィジカルが強い。日本はパスやラン、キックで相手を振り回す。その際には、両サイドの『5メートル』で勝負した方がいい」

   アジア初開催となった「ラグビーW杯2019日本大会」。悲願の8強(決勝トーナメント進出)へ、日本代表の準備に期待したい。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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