AKB「追悼パフォーマンス」に託した感謝 過去にも急死ファン題材の曲が

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楽曲「ライダー」は死去のファンに捧げた曲

   「カギ」さんのブログのタイトルは「AKB48をめぐる妄想」。関係者の間では「妄想ブログ」として知られていた。最初の書き込みは05年12月29日だ。最初に行われたAKB48の劇場公演が05年12月8日なので、最古参ファンのひとりだ。

   最後の書き込みは19年2月6日だった。メンバーの高橋朱里さん(21=19年5月卒業)が乗った車が事故に遭ったことを心配する内容だった。

   ブログに目を通していた関係者も多く、柏木さんと同期の田名部生来さん(26=17年卒業)は、ツイッターで

「昔はSNSなかったのでファンレター読むのとファンの方のブログ徘徊が日課だったわけです。笑 中でもカギさんのブログには私、かなり励まされておりました。B2nd(編注:07年『会いたかった』公演)あたり...ありがとうございます。心よりご冥福をお祈り致します」

と悼んだ。

   AKB48がファンの死を悼むのはこれが初めてではなく、実在の男性ファンにちなんだ「ライダー」という楽曲は有名だ。そのファンはバイクで劇場に通っていたことから「ライダー」さんと呼ばれていたが、06年6月に東京・秋葉原のAKB48劇場で倒れ、その後死去。訃報は関係者にも伝わり、楽曲は06年8月初演のチームA「誰かのために」公演に盛り込まれた。15年12月に行われた「AKB48劇場オープン10年祭」では、最前列の1席が「ライダー」さんのために空けられた。

   17年10月に行われた渡辺麻友さん(25=17年卒業)の卒業コンサートでも、最前列に空席が設けられた。コンサートの2週間ほど前に23歳の若さで死去した渡辺さんの熱心なファン、「ポムポムまゆゆ」さんのためのものだ。死去を母親が「ポムポムまゆゆ」さんのツイッターアカウントで代筆し、それが拡散されてコンサート主催者に届いた結果だ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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