2019年11月9日に行われる「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」について、嵐ファンが色めき立っている。9月24日には祭典の概要が明らかになったが、その中で、天皇陛下の即位を祝う奉祝曲を嵐が歌うことが発表されたためだ。
「嵐に会える ソワソワ」
祭典は皇居前広場で行われるが、嵐が登場するのは同所に設置される特設舞台。祭典の参加者のうち、1万人は一般公募で選ばれるというが、これをめぐってネット上では早くも嵐ファンの興奮気味の声がこだましている。
あるアカウントは「『天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典』申込みしちゃった 天皇陛下にもお会い出来る ソワソワ 嵐に会える ソワソワ 当たりますよーに」と、さっそく公募に応募したことをツイート。また、別のアカウントは
「おかーさんに、国民祭典申し込んで欲しいって言われたけど、倍率がとんでもないと思う、、、だって嵐がいるんだぞ、、、5万5千人の東京ドームのチケットでさえ取れないのに」
と、抽選に早くも身構えている。激戦が予想される抽選だが、その一方で、嵐ファンが原因で皇居前広場およびその周辺がパニックになるのではないかと危惧する声も上がっている。
皇居前広場を見渡せる「穴場」
嵐ファンと言えば、その一部には「アラシック」と呼ばれる熱烈なファンがいることで知られるが、これらの人々については以前から、公道上での「土下座儀式」などの迷惑行為を行うことがたびたび指摘されてきた。
このため、ネット上ではツイッターを中心に、アラシックの過激な行動を懸念する嵐ファンからは、「嵐は粛々と受け止めてパフォーマンスされるだろうけど、嵐のコンサート会場にだけはならないように願う」と、一般入場者が嵐ファンばかりならないようにと願う声が上がっているほか、「どうか何事もなく嵐さんがお務め出来る事を祈るばかり」と、会場内に入れなかった嵐ファンが皇居前広場周辺に集結することを懸念する声も上がっている。
また、26日に放送された「スッキリ」(日本テレビ系)のある特集も嵐ファンの不安を呼んでいる。この日、同番組では、会場に入れなくてもお祝いしたいという願いをかなえる方法として、皇居前広場周辺のビルなどから広場を見渡せる場所はあるのかという検証VTRを放送。その結果、そのような場所が確認されたと結論付けていた。抽選に漏れるであろう多数の嵐ファンとしては朗報となるはずの放送内容だったが、逆に、嵐ファンからは、アラシックが押し寄せることを懸念する声が上がっている。
ただ、これらのツイートが上がる一方で、
「嵐さんファンの方々が常識ある真っ当な意見を言ってる事が嬉しい 誰をお祝いする会なのかどんな祭典なのかわきまえてるってーの!」
「きっと天皇陛下ご即位をお祝いする国民祭典も大丈夫と信じたい。嵐の評価を落とさない行動心がけたいな」
と、嵐ファンには分別があるとする声や、自制を心がけようとする声が上がっているのも事実であり、式典当日はファンが自主自律の精神を発揮することが期待される。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)