掲示のおかげで混乱は落ち着く
注意書きは一定の効果があったようだ。「最初の2~3日は混乱がありましたが、今ではこちらの気持ちを受け止めていただけたのか、お寺のほうも穏やかになりました。拝観料のこともご了承いただけています。ご心配をおかけしているようで...」と無断入山者を見ることはなくなった。騒動が落ち着いてから、こう思うようになったという。
「ゲームの主人公もご自分(プレーヤー)も、物語・人生における同じ『主人公』であると考えれば、お寺に来てどちらの人生も豊かにするものを得ていただけるのでしたらありがたいことです。最近はそのように解釈しております。ゲームであってもこの世に生まれてきた『命』ですから、温かく育んでいただければ」
DQWを運営するスクウェア・エニックスは取材に対し、ランドマークが有料の場所に設定されていることが一因でこうした混乱が生じていることについて、
「今後もゲームプレイによって起こるうる問題点を洗い出し改善を行っていくと同時に、ゲームを楽しんでいただくという本来の目的及び、ゲームの楽しみ方を伝えるための普及啓発を継続して行って参ります」
と回答した。
林泉寺はランドマークになっていることをゲーム運営から知らされていなかった。ゲーム配信にあたってランドマークとなる施設側に連絡などをしていないのかについて、同社は「大変申し訳ございません、回答に関しては差し控えさせていただきます」とのことだった。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)