学校が保護者から「教員募集」 千葉市がチラシ、深刻な人手不足背景に

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民間の派遣会社に相談もしたが...

   千葉市教委教育職員課の担当者は25日、J-CASTニュースの取材に、「講師の登録が少ないということも含め、『教員免許を更新していないから無理かな』『60を過ぎているから無理なんだろうな』と思っている方がいたりするので、そうした方々の掘り起こしが狙いです」と配布の経緯を話す。

   チラシはあくまで地域住民向けで、「保護者を通じて広がればと思い配布しました」

   講師登録の募集は数十年前から行っていたが、近年では十分な数が集まらず、大学、公民館、ハローワークでのポスターを通じた案内など周知を強化している。民間の派遣会社に相談したこともあったが、「講師の希望者はいない」と言われたという。

「以前はホームページだけでも結構集まっていたのですが、今は若い先生方がどんどん採用されていることや、学校のイメージも一部でよくないということもあり、そういうことも影響しているのかなと個人的には思います」(担当者)

   SNS上では、09年4月に導入された改正教育職員免許法が講師不足を招いたとの指摘がある。同法では、導入以降に取得した教員免許は10年の有効期間が定められ、更新するには30時間以上の有料講習を受講しなければならない。受けないと失効だ。千葉市教委の担当者は「ハードルとしては一つあるかもしれません」との見解を示す。

   また、「教師を集めても働き方を変えなければ辞めてしまう」との意見には、「学校における働き方改革ということで、今年の1月にプランを策定して動いています」と述べた。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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