9月23日は「海王星の日」 太陽系で「最遠」の惑星は今も謎が多い

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「最も外側」の惑星に...冥王星は?

   先ほど、海王星は太陽系で最も外側に位置する惑星と説明した。しかし、学校の理科の授業で、太陽系の惑星の配置を覚えるため、「水・金・地・火・木・土・天・海・冥」と教えられた記憶がある人もいるのではないだろうか。

   そうすると、地球から一番遠いのは冥王星なはずだが、なぜ現在は違うのか。その理由は、2006年8月、国際天文学連合(IAU)の総会において、惑星のほかに新たに"準惑星"というカテゴリーが定められたことに由来する。

   まず初めに太陽系における惑星の定義を説明しておくと、(1)太陽の周囲を公転している、(2)十分な重力と質量があり、球形をしている、(3)軌道の周辺に他の天体が存在していない、の3点が挙げられる。

   冥王星はその3つの条件を満たしていたはずだった。しかし、2003年に冥王星よりも大きく、太陽に近い"エリス"という天体が軌道の近くに発見されたことにより、専門家の間で論争が巻き起こった。

   このことがきっかけとなり、06年8月、冥王星は惑星から外され、準惑星のカテゴリーへと格下げになったというわけだ。

   冥王星の「格下げ」が研究の進展によるものだったように、海王星も、日々その「謎」に科学者は挑み続けている。2019年7月には、日本の岡山大・大阪大などのチームが、星の持つ強力な磁場のメカニズムを解明した、と発表している。「謎の惑星」のイメージも、将来はさらに変化することになりそうだ。

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