高校時代からスカウトがマークしていても...
野手でみると、突出した成績を残しているのが秋山幸二氏(西武→ダイエー)と石井琢朗氏(横浜→広島)だ。秋山氏は80年に八代高から西武に入団し、最多本塁打、最多盗塁などのタイトルを獲得し、通算で2157安打を記録。石井氏は当初、投手として入団したものの、野手に転向して最多安打、最多盗塁のタイトルを獲得し、通算2432安打を記録している。
ただ、秋山氏と石井氏はプロのスカウトからノーマークだったわけではなく、ともに大学へ進学するとみられていたためスカウトが指名を見送った経緯がある。結果、2人とも大学に進学しなかったことからドラフト外での入団ということになったが、高校時代からスカウトの評価が高かったといわれている。
ドラフト指名枠の拡大に伴い廃止となったドラフト外制度。ドラフトで指名された選手、そしてドラフト外で入団した選手がプロのグランドで多くの物語を残してきた。すでにドラフト外の現役選手はいなくなってしまったが、日ハムの栗山英樹監督(58)もドラフト外で入団した選手のひとり。今年は、163キロ右腕・佐々木朗希(大船渡)、甲子園準V投手・奥川恭伸(星稜)の高校生コンビに注目が集まるが、どのようなドラマが待ち受けるのか。今から楽しみだ。
(J-CASTニュース編集部 木村直樹)