洋式トイレ用足置き台の販売状況は?
その名も「ヨークデル」という直球の商品名を企画販売している、生活雑貨メーカー「シービージャパン(CB JAPAN)」(東京都足立区)は、18年8月から販売を始めた。2種類の用途をうたい、「しゃがむスタイルに近い体勢をとることが出来るので、無理に力むことなく自然と力が入ります」と「便秘気味の方」向けと、幼い子供が自分でトイレに座ることができるように補助する「お子様のトイレトレーニング」用に、と訴求している。
商品は1種類(台の高さは205ミリ)のため、大人用と子供用が分かれている訳ではない。約1年間で予想を上回る約3万個が売れたそうだが、大半の8割方は、「子供向けトレーニング」用にと子供用品関連の店で売れた。残る2割のネット通販での購入者の中には、大人用の目的の人も「いるかもしれない」とのことだった。
また、家具通販の「グランデ」(兵庫県西宮市)は、「NICKOニコ」を「2サイズ3カラー」で扱っているが、高さは2サイズとも共通(23センチ=230ミリ)。17年春に発売し、販売台数は非公表。子供用の販売が多いが、最近3か月はそれ以前の2倍程度の売れ行きの伸びをみせているそうで、担当者は「大人用としての用途にも注目が集まっているのでは」とみている。
米国発の「スクワティポティー」の国内販売は15年春頃に始まった。日本総輸入代理店のグローバルアジアパートナーズ(東京都中央区)によると、国内販売数は非公表だが、発売当初と比較すると直近では「数十倍の差」があるほど売れている。世界総売上高は「3300万米ドル(約35億円)以上」。購入目的については、「お通じがよくなる」を目的とする購買層が多いとみている。一方で、BBCが報じたような「しゃがむ方がよい」という話の国内の一般的な浸透度については、「まだまだ知られていない(もっと知って欲しい)という認識です」と答えた。