トイレの大は「しゃがむ」のが良い? 洋式便器用の「台」も売れ行き好調

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専門家に聞いてみると...?

   BBC記事の指摘のように、「ひざを『90度で座る』より上げ」て前傾姿勢を作ることは、排便にプラスに働くのか。NPO法人の日本トイレ研究所(東京都港区)の加藤篤・代表理事にJ-CASTニュースが話をきいた。加藤代表理事によると、前傾姿勢は直腸と肛門の角度がまっすぐに近付くため、前傾姿勢は生理的に排便しやすいポジションだということは、少なくとも関係者の間では知られている話ではある。ただ、人の排便には自律神経が関わっている側面もあるため、それぞれの人が自分で安心できるスタイルで行えばよいという。その上で、

「『Aの方法が正しい』『いやBが正しい』と、一般的に決めつけるものではない」

と指摘した。

   こうした「前傾姿勢」と排便の関係については、過去に研究結果が報告され、メディアも報じている。

   たとえば、米国のクリニックで研究した日本の医師らが「(前傾姿勢が排便によいと指導していたことが)科学的に実証できた」として、海外の医学誌で発表した際には、朝日新聞が2016年2月20日に「『考える人』の姿勢で便秘スッキリ? 熊本の医師が論文」(ウェブ版)と報じるなどしていた。ロダンの「考える人」像で知られる、「ひじ」を「ひざ」付近につけて前傾する姿勢の際の排便機能を調べた研究だ。

   また、「前傾姿勢」をとる具体的な方法については、「便秘を解消するには、洋式トイレに小さい足置き台を用意するとよいようだ」と指摘する記事もある。2018年10月に「Journal of Clinical Gastroenterology」オンライン版に掲載された研究結果をヘルスデーニュース(ヘルスデージャパン)が報じたもので、19年2月15日には、同ニュースの配信を受ける毎日新聞「医療プレミア」サイトも掲載した(有料記事)。

   洋式トイレ用の足置き台についてネットで検索すると、いくつもの商品が登場する。このうち、J-CASTニュースが9月19~20日に連絡を取ることができた数社に話を聞いた。

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