業者派遣の体制も整いつつあるが
専門ボランティアとはいえ、すべて無償で作業にあたっている。斉藤さんは言う。
「足りない資機材はこちらで用意しますが、災害ボランティアセンターではどこも対価の支払いはしていないと思います。もしお金を出すとなると、ブルーシート張り作業には払う一方、たとえば瓦礫の撤去作業も危険だけど払わなくていいのか、倒木処理はどうか、チェーンソーを使う必要がある作業はどうか。ボランティア活動は多岐にわたりますので、どこで線引きをするのかという議論になります。『屋根に上る人はお金を払えばいい』と安易に割り切れる話ではありません」
取材した20日時点では、徐々に行政を通じて業者が派遣されてきているが、まだ人手不足であることは変わらない。しばらくは専門ボランティアも活動を続けるという。
市原市シティプロモーション推進課の担当者は取材に、ブルーシート張りの業者を行政から派遣することについて「時間的にはかかる」としたうえで、「現状はボランティアセンターのほうで専門技術をもった人々にやってもらっている部分もあります。ただ、危険を伴う作業です。市のほうから有償で業者を派遣できる体制もできてきたので、こちらで対応していきたいと思っています」と話している。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)