元NMB48でシンガーソングライターの山本彩さん(26)が2019年9月13日深夜(14日未明)に自身のラジオ番組で語った「習慣」の奇抜さが注目を集めている。
番組中、一人暮らしをしているという山本さんは、日々の食生活について自炊はそれほどしないと明かした上で、カップラーメンが好きだと公表。食べる際に汁が飛ぶことへの対策として、風呂に入る前を狙って上半身裸で食べるという奇策で乗り切っていることを明かし、「ズボラですよね、嫌ですよね、こんな26歳の女性なんて」と、私生活での姿をネタにしたのだった。
一人暮らしの室内とはいえ、女性が上半身裸でカップラーメンを食べるという豪快すぎるシチュエーションに対し、ネット上では、「逆に良い。見たいな」と、是非その光景を見てみたいとするリスナーたちの興奮気味の声が噴出した。
「おっさんらしさ」が好感を呼ぶ!?
多くの人々を驚かせた山本さんの発言だが、「裸でラーメン」という刺激的なシチュエーションであるにもかかわらず、ネット上の反応は総じて好評。むしろ、「おっさんみたいやな。笑 俺でもさすがにこれは...あるな!」と、その豪快さを良しとする声すら出ているほどだ。思わぬ「おっさんぶり」が絶賛された形だが、実は、直近にも、女性芸能人が意外な「おっさんぶり」を披露して世間の耳目を集めていた。
8月29日に放送された「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系)に出演した女優の橋本環奈さん(20)は、自らの飲酒の習慣について、「2杯ぐらいまでは休肝日かなって思ってます」とその酒豪ぶりを明言。また、ドイツにロケに行った際には現地の飲食店で昼間から閉店直前までビールを飲んでいたことを明かしたほか、番組出演をきっかけに受けた血液検査では悪玉コレステロール値が基準値を超えていたことも公表した。
20歳にして基準値越えを「達成」した橋本さんだったが、この酒豪エピソードにも、「20歳やのに中身は中年男性やった」「あの完璧な顔で中身中年オヤジとか最高かよ」といった、橋本さんのルックスとのギャップが良いとする声が殺到。将来的には生命を脅かしかねない肝臓の数値の悪さというとてつもない悪い要素の話ですら、視聴者の間で好意的な反響を呼び起こしたのだ。
これら、山本さんと橋本さんの「おっさんエピソード」だが、両名の姿からは想像できないその意外性が受けているのは明らかだが、そもそも人はなぜ、「芸能人の意外性」を好むのか。そこで、J-CASTニュース編集部は経営コンサルタントで心理学博士の鈴木丈織氏に、その謎について聞いてみた。
「芸能人の意外性」が愛されるのはプロ意識を感じさせるから
まず、女性芸能人による「おっさんエピソード」など、「芸能人の意外性」が好まれる理由について鈴木氏は、
「これらのエピソードを聞いた視聴者は、その女性芸能人に対し、『汚れキャラを厭わないんだ!』といった『プロ意識』を感じ取り、自らの『秘密』を暴露する姿に好感を抱くのです。加え、虚実が混ざり合っているであろうこの手のエピソードは楽し気な妄想を膨らませるのには最適であり、仕事で疲れて帰ってきた視聴者はこれらのエピソードから明日への活力を手に入れることが出来るのです」
と指摘した。なお、鈴木氏はこれら「おっさんエピソード」と対照的な現象として、お笑い芸人の有吉弘行さん(45)をはじめとする男性芸能人が行う「オバショット」も、「芸能人の意外性」がもたらす楽しさを含んでいると指摘する。
「近年見かける『オバショット』ですが、これは、『女性が年配になると女性らしさを大袈裟に表現したくなる』という傾向をうまく突いたものです。『おばさんがおばさんらしい』というのは何の意外性もないため芸能人のSNSに投稿する価値は低いですが、『男性芸能人がおばさんっぽい』というのは意外性がある上、その妙にナヨナヨした写り方が、『女性が年配になると女性らしさを大袈裟に表現したくなる』という点をうまくイジっているため、それを突いている有吉さんらお笑い芸人には絶賛が贈られるのです」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)