18試合でQS達成の西は「合格点」、浅村は打率下げる
リーグをまたいで阪神に移籍した西の今シーズンはどうだったか。先発ローテンションの一角として24試合に先発して8勝8敗、防御率3.05をマーク。打線の兼ね合いもあり、勝率は5割ちょうどだが、特筆すべきはクオリティ・スタート(QS)の達成率だろう。今シーズンは18試合でQSを達成しており、先発としての役割を十分に果たした。4年10億円(金額は推定)の年俸からすれば2ケタはほしいところだが、チームの貢献度からいえば十分に責務は果たしただろう。
最後は西武から楽天に移籍した浅村だ。昨年、3割30本100打点以上をマークした浅村だったが、今シーズンはここまで打率.261とアベレージを大きく落としている。本塁打は32本の昨年とペースが変わらず30本をマークしている一方で、安打数が減ったことで打点が減り、昨年の127打点を大きく下回る84打点にとどまっている。数字だけを見る限り、4年24億円(金額は推定)の期待に応えられていないだろう。
チームの補強という点においては、丸と西の貢献度は大きい。丸にいたっては、打撃、守備、練習に向かう姿勢など、どれをとっても満点に近いだろう。正捕手の座を勝ち取れずにシーズンを終えそうな炭谷に対しては評価が分かれるところだが、クライマックスシリーズ(CS)で挽回のチャンスはある。また、浅村はチームで唯一のフル出場を果たしており、CS進出の可能性を十分に残しているだけに、最後のアピールをしたいところだ。