のび太の「~かしら」は女性的? 言葉の歴史を紐解いてみた

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「ドラえもん」全1346作品のうち601回登場

   ドラえもんの作品では、どう使われていたのか。ドラえもんを研究している「ドラえもん学」の提唱者で、『「のび太」という生きかた―頑張らない。無理しない。』(アスコム)著者の横山泰行氏によると、ドラえもんの全1346作品のうち、「かしら」が登場するのは、601回。登場人物別では、野比のび太が27パーセントにあたる130回使っているという。

   さらに横山氏は、次のように推測する。

「藤子(・F・不二雄)さんは(出身地の)富山で小さい頃、比較的豊かな生活をされていた。山の手に近いような生活は確かにしていた。藤子先生は性格的に優しい方。『かしら』という言葉に魅力を持たれていた可能性はあると思う。性格や(生活していた)環境などを考えると、それほど抵抗なく『かしら』という表現が藤子さんにマッチしていたんじゃないか」
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