「将来の阪神のエース」高橋遥人にOB助言 「調子が悪い」時をどう乗り切るか

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   クライマックスシリーズ(CS)進出へ向けて阪神が厳しい状況に追い詰められた。阪神は2019年9月12日、リーグ最下位のヤクルトと対戦し、2-12の大敗を喫した。先発・高橋遥人(23)が炎上して4回8失点。阪神は8回にも4点を失い、今カード1勝2敗で負け越した。3位・広島との差は4.5ゲーム差に広がり、CS進出が大きく遠のいた。

   最下位ヤクルトとの3連戦。3タテを目論んだ阪神だったが、結果はまさかの負け越し。10日の初戦は、延長10回にラファエル・ドリス投手(31)が救援に失敗し惜敗。第2戦目は打線が13安打と爆発し、10点を奪っての快勝で1勝1敗のタイとしたが、第3戦は高橋が初回から3点を失う乱調で、早々と試合が決した。

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指揮官は「まだまだ先のあるピッチャーなんでね」

   阪神OBで野球解説者の野口寿浩氏(48)は、広島との4.5ゲーム差に関して「非情に厳しい数字です」と前置きした上で、高橋投手の投球に言及した。

「高橋投手は全体的にコントロールに苦しんでいたように見えました。特にツーシームがワンバウンドする場面が多く見られました。原因がどこにあるのか、フォームのバランスなのか、配球的に苦しい投球になってしまったのかは分かりませんが、もう一度、考え直す必要があるかと思います」(野口氏)

   矢野燿大監督(50)は打ち込まれる高橋を後退せずに4回を投げ切らせた。結果、5点を献上するビッグイニングになってしまったが、指揮官は高橋にとって「ひとつの壁」であると指摘し、「まだまだ先のあるピッチャーなんでね。これをどうするかということの方が大事になる」と親心をのぞかせた。

   阪神は今シーズン、残すところあと12試合。ローテーションからいえば、高橋は18日か19日のヤクルト戦で登板の機会が巡ってきそうだ。

「高橋投手は今シーズン、17試合に登板していますから、セ・リーグの各球団は、高橋投手がどのような投手であるか分かっています。プロ2年目の投手ですので、少し酷かもしれませんが、調子が悪いのならば、悪いなりの投球を覚えていくことが大事です。巨人の菅野投手にしても山口投手にしても、エースと呼ばれる投手は調子が悪い時でも、悪いなりの投球でピンチをしのぎます。高橋投手は将来、阪神のエースとして期待される投手ですので、調子が悪いから打たれたではなく、それなりの投球術を覚えていってほしいです」(野口氏)
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