動物園が「中古でもいいのでほしい物リスト」公開 車、冷蔵庫、パソコン...日本モンキーセンターの切実な事情

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「慢性的に潤沢な資金がない」

   日本モンキーセンターはサル類の研究や野生のニホンザル保護などを目的として1956年に設立され、2014年に文部科学省所管の公益財団法人に移行した。南側に京都大学霊長類研究所が隣接しており、ゴリラ研究者として知られる霊長類学者の山極寿一・京大総長が同センターの博物館館長をつとめる。

   そんな歴史ある研究機関が、なぜ物品の提供を公募しているのか。日本モンキーセンターの広報担当者は12日、J-CASTニュースの取材に「慢性的に潤沢な資金がない状態です」と話す。

   同センターはもともと名古屋鉄道が経営する遊園地「日本モンキーパーク」と一体だったが、14年に公益財団法人化して動物園・博物館が切り離され、現在の形になった。「大きな企業から離れ、公立でもないため自治体からのバックアップがあるわけでもありません。入園料などの収入を頼りに運営していますが財政的に厳しく、さまざまな形でご支援をいただきながら成り立っている動物園です」と担当者は話す。

   財政問題に直面する中ではじめたのが、通販サイト・アマゾンの「ほしい物リスト」。19年4月に作成・公開し、物品の寄付を募るようになった。その後の議論の中で、もし家で余っている洗剤などを寄付してもらえるのであれば大変ありがたいと、今回の「中古でもいいのでほしい物リスト」をサイト上で公開した。

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