動物園が「中古でもいいのでほしい物リスト」公開 車、冷蔵庫、パソコン...日本モンキーセンターの切実な事情

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   「ご家庭や会社で不要になったもので、動物たちの役に立つものを募集しています」。霊長類の動物園・博物館を運営する公益財団法人・日本モンキーセンター(愛知県犬山市)が「中古でもいいのでほしい物リスト」を公開し、物品の提供を求めている。

   公開しているリストの物品は18品目あり、乗用車やパソコンなど多岐にわたる。ツイッターでも呼びかけると拡散され、応援の声も複数届いている。なぜこうした呼びかけを始めたのか。同センターは「財政的に厳しく、さまざまな形でご支援をいただきながら成り立っている動物園です」と話す。

  • 日本モンキーセンターの「中古でもいいのでほしい物リスト」ウェブサイト
    日本モンキーセンターの「中古でもいいのでほしい物リスト」ウェブサイト
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「お持ちいただけそうなものがあれば、事前にご連絡ください」

   日本モンキーセンターは2019年9月11日、公式ツイッターに「『中古でもいいのでほしい物リスト』を始めました。ご家庭や会社で不要になったもので、動物たちの役に立つものを募集しています。リスト以外にも『これ、いらない?』ってものがあれば是非ご連絡ください」と投稿。呼びかけは3300回以上リツイートされるなど拡散している。

   投稿で紹介しているサイト上では「ご家庭や会社では不要になったもので、動物たちのために役に立つもの、動物猿(えん)の運営に必要なものを募集しています」として「中古でもいいのでほしい物リスト」を公開。「まだ使えるけど引っ越しなどで不要になったエアコン、電子レンジなどの電化製品や、洗濯洗剤などの消耗品など、お持ちいただけそうなものがあれば、事前にご連絡ください」と提供を呼びかけている。職員5人が並んで頭を下げ、「お願い」している写真がトップに掲載されている。

   同リストには乗用車、軽トラック、プレハブ小屋など巨大なもの、扇風機、エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、パソコンといった電化製品、さらに塩ビパイプ、洗剤・タオル類、業務用ゴミ箱など、全18品目をあげている。いくつかの物品には写真と注釈があり、たとえば乗用車は「園内外のイベントに大きな車が必要」。現在2002年式を使っており「寄附でいただきましたが、そろそろ限界のようです」という。軽トラックも「飼育業務の必需品」だが、現在01年式のものを使用している。

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