2019年11月7日に行われるワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝戦のチケットがほぼ完売状態にあるという。決勝戦ではモンスター井上尚弥(26)=大橋=と、世界5階級制覇のノニト・ドネア(36)=フィリピン=が激突する。世界中のボクシング関係者からも注目される一戦。試合のゴングまであと2カ月を切り、日本のボクシングファンの期待は高まる一方だ。
タイソンの来日2戦目リングサイドは15万円
日本で開催されるボクシングの世界戦において、「モンスター」VS「フィリピンの閃光」は最高峰のものになるだろう。用意された舞台は、最大3万5000人収容可能な日本でも最大級の会場となるさいたまスーパーアリーナだ。試合チケットの最高額は、歴史的一戦にふさわしく10万円の値が付いている。日本開催のボクシング世界戦で最高レベルの高額チケットとなる。
1988年3月、ヘビー級統一王者マイク・タイソン(米国)が初来日を果たした試合のリングサイドは10万円に設定された。東京ドームのこけら落としとして開催され、タイソンが米国以外で初めて行った試合として世界中の注目を集めた。タイソンは、2年後の90年に再来日してジェームス・ダグラス(米国)と対戦。この時のリングサイドは日本ボクシングの過去最高額となる15万円で売り出された。
日本人ボクサーが出場した世界戦で、リングサイドのチケットが10万円に設定されたのはごくわずかで、代表的なのは1994年に行われた辰吉丈一郎VS薬師寺保栄の一戦と、2009年の内藤大助VS亀田興毅の世界戦だ。それぞれリングサイドの最高額は10万円で、内藤VS亀田戦の会場は、今回の井上VSドネア戦と同じさいたまスーパーアリーナだった。