恋人をかけたボクシング、空港で呼び止める主人公... 偽装不倫の「昭和感」に視聴者満足

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   女優の杏さん(33)が主演する「偽装不倫」(日本テレビ系)の最終回(第10回)が、2019年9月11日に放送された。

   同ドラマは東村アキコ氏原作の同名漫画が原作。杏さん演じる独身の派遣社員の主人公・濱鐘子が、独身であるにもかかわらず、ひょんなことから既婚であると嘘をついてしまったことから始まるコメディードラマだ。最終回となる第10回では、脳腫瘍の手術を受けてスペインから帰国した丈(宮沢氷魚さん=25)が、手術の影響で「記憶を失っていた」ことに驚きつつも、関係を再構築しようと主人公の鐘子(杏さん)が決意するシーンから始まったが、ドラマが進むにつれ、視聴者から「展開が昭和だ!」との声が続々と上がった。

  • 杏さん(2015年撮影)
    杏さん(2015年撮影)
  • 杏さん(2015年撮影)

「令和なのに昭和感たっぷり」

   番組序盤、鐘子の姉・葉子(仲間由紀恵さん=39)のスマホに、夫の賢治(谷原章介さん=47)からのメッセージが届く。内容は、葉子の不倫相手であるプロボクサーの風太(瀬戸利樹さん=23)に対し、自らがボクシングの試合を挑むというもの。試合の条件は、賢治が勝てば風太は葉子と別れ、風太が勝てば賢治は葉子と離婚するというものだった。

   翌日、葉子はその真意を図りかねたまま風太のボクシングジムに到着。メッセージの通り賢治と風太は試合を始め、プロボクサーである風太が圧勝。リング上に倒れたまま、賢治は葉子に離婚を告げたのだった。1人の女性をかけた男同士の真剣勝負の結果、完敗を喫した賢治。その姿には視聴者から、「偽装不倫が令和なのに昭和感たっぷり」といった驚きの声が相次いだ。

   また終盤では、丈が手術の後遺症を苦に鐘子と交際を打ち切ろうとして、「記憶を失っていた」ふりをしていたことに鐘子が気付き、丈の所に向かうべきか迷う姿が描かれたが、その際、タンスの壁に反射した自らの姿が、丈への思いを貫くよう鐘子に語り掛ける描写があった。そしてラストでは、国外に出発しようと成田国際空港にたどり着いた丈を鐘子が呼び止め、2人が抱きしめあったところで物語は幕を下ろしたのだった。

「昭和感のハッピーエンドだったけど泣いてしまった」

   これらの展開に対し、ネット上では「思いやりからのすれ違いすぎ昭和な展開だなー」「困った時は空港 昭和から変わらないね」といった声が続々。「ラストは空港まで追っかけるとか昭和を詰めすぎだよこのドラマ」と、昭和の「圧縮率」が高すぎるとの声も上がった。

   ただ、これらの声に共通しているのは、見終わった際に満足感が得られたとしている点だ。あるツイッターアカウントは、「女を巡りボクシング、空港で呼び止めるシーン、杏のもう一人の鐘子が、でる演出。昭和感いっぱいだけど、すきだった」と、その「昭和感」が良かったとツイート。また、別のアカウントは、「偽装不倫最終回見たけどあるあるのあるあるすぎる 昭和感のハッピーエンドだったけど泣いてしまった」と絶賛しているほどであり、視聴者を満足させる王道パターンは令和も昭和も同じということなのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)

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