「紹介できる施設について話すのが本来の対応」
市役所のどこに問い合わせがあったか分からないため、避難所などの間での具体的なやり取りについては把握できていないという。
市の防災対策課も、ツイート内容については初めて聞いたとして、取材にこう話した。
「事実であれば悲しいことで、申し訳ないと思います。ご紹介できる施設について話すのが本来の対応で、今後は適切に対応したいと考えています」
今回の台風被害では、医療が必要な人たちにとっては、深刻な影響が出かねない事態になっているようだ。
ある医療関係者は9月10日、県内の多くの病院で、生命の維持に必要な人工呼吸器や透析が使用できず、DMAT(災害派遣医療チーム)が患者の搬送支援に向かう状況になっているとツイッターで明かした。また。病院では、自家発電の電力を医療機器に回すため、エアコンも使えずに熱中症になる患者が出始めていると窮状を訴えた。
日本透析医会の公式サイト上の情報によると、停電で人工透析ができない医療機関は11日19時現在でも4施設あり、受け入れができる88施設で患者の対応をしている模様だ。
県の医療整備課は、次のように取材に説明した。
「各医療機関では、自家発電で対応したり、患者を他の施設に移したり、必要なケアをしていると聞いています。DMATは、車両を出すなどして、救急隊や自衛隊による患者の搬送に協力している状況です。エアコンについては、患者の体調が悪化しないように工夫して使っており、熱中症になった患者数は把握していませんが、医療機関がその場で対応していると考えています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)