「『どんな』セリフなのかが分かるような仕組みも検討していきたい」
こうした新サービス開発の理由について、バンダイナムコライツマーケティングはJ-CASTニュースの取材に次のように明かす。
「バンダイチャンネルではお客様の作品視聴のキッカケを作っていくことに注力しております。第一弾として、作品の検索機能の充実を進めておりまして、その一環でセリフ検索の開発を行いました。かねてより聴覚に障害をお持ちの方にもアニメを楽しんで頂けるよう、一部の作品ではありますが、日本語字幕をご用意させて頂いており、その機能を組み合わせて検索に利用できるようにいたしました」
セリフ検索というあまり聞き慣れないサービスだが、その仕組みを「日本語字幕に含まれている、タイムスタンプと文字情報を組み合わせて検索できるようシステム開発をしております」と説明。日本語字幕対応作品は全体の約5%ながら、「引き続き増やしていくことを検討しております」としたほか、「今後は燃える、滾(たぎ)る、泣ける、笑える、萌えるなどの『どんな』セリフなのかが分かるような仕組みも検討していきたいと考えています」とさらなる機能の充実もめざす。
サービスの特徴や、具体的にどのような使い方を想定しているかについては、
「好きなセリフのシーンを見つけていただいたり、名台詞ではなくとも、このキャラクターは何回あのキャラクターを呼んでいるんだろう? 何回あの技を使ったのだろう? とかSNSでよく見るあのセリフの元ネタは? などアニメファンらしい日ごろの疑問を解決するのにもお使いいただけます」
と話す。そのうえで、
「セリフ検索から作品を見直したり、意外に同じようなセリフが別の作品でも使われていることから全く知らない作品でも視聴してみたりしていただけると、バンダイチャンネルとしては大変うれしいです」
と今後の展望を明かした。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)