中日・松坂大輔の去就が注目されている。
ソフトバンクから中日に移籍1年目の昨年(2018年)は日本球界で4241日ぶりの白星を挙げるなど6勝をマーク。カムバック賞を獲得したが、2019年は試練続きだ。2月の春季キャンプ中に右腕をファンに引っ張られた際、右肩に違和感を覚えて戦線離脱。さらに、5月に2軍は練習日だったにもかかわらず、リハビリで訪れた関東でゴルフしていたことが週刊誌で報道されてファンからの非難が殺到した。
復帰2戦目の7月27日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で初回に1死しか取れず8失点KO。8月には右肘炎症を起こして2軍調整が続いている。
「大型減俸で残る」?「使いどころない」?
松坂は今月1日に加藤球団代表と会談した際、現役続行の意思を伝えたが、代表は「白紙」を強調した。来季も中日でプレーできるのか。
スポーツ紙の中日担当記者はこう分析する。
「松坂投手は大幅減俸で残るのではないでしょうか。小笠原慎之介、梅津晃大投手ら若手に慕われていますし、存在自体がチームに大きなプラスアルファをもたらしています。中年層を中心にファンの人気は抜群ですし、集客能力も高い。代表もまだ来季の契約が微妙な選手が他にいる中で、松坂投手だけ特別扱いして契約を延長するとは言えないと思います」
一方で、別の見方もある。「中日は先発を担う若手投手たちが育ってきている。自身初の2ケタ勝利をマークした柳裕也、19歳右腕の山本拓実、小笠原、梅津...、ファームにも生きのいい若手が多くいる。ベテランの吉見一起、山井大介も控えている中で、松坂は使いどころがないのが現状だと思う」(球界関係者)。