まずは「ふたつの政治システムとふたつの独立政府を保持」
文在寅氏は、日本による朝鮮半島統治からの解放を祝う2019年8月15日の「光復節」の式典で、2022年まである任期中に
「光復100周年を迎える2045年までには、平和と統一を実現した『ワン・コリア』として世界の中でそびえ立てるよう、その基盤をしっかりと整えることを約束する」
と述べている。文正仁氏は、この公約について「象徴的な意味を持つ」とした上で、
「ひとつの民族と単一国家を念頭におく『統一』という概念を実現するには時間がかかる」
とも話した。両国の往来を増やして経済を統合し、その後に政治体制を統合すべきだとする考えも披露した。
「北朝鮮との統一の第一段階において韓国政府は『ふたつの国家の中にひとつの民族が存在する』ということに留意し、ふたつの政治システムとふたつの独立政府を保持すると同時に、二国間の協力を強化し、北朝鮮と韓国のヒトとモノの流れの自由な往来を促進させる意図がある。さらに経済統合を通じてEUのように双方の発展を保証し、その後じょじょに両国を『本格的に』統一する」