「救世主」との期待も肩透かしに
なかでも9月4日の阪神戦から4連投となった三嶋に対しては、ファンから「もう限界」、「使いすぎ」との批判めいた声がネット上で上がっており、実際、ここ最近はマウンド上の三嶋は精彩を欠くシーンが多くみられる。三上の昇格はこのような苦しい台所事情があってのものとみられるが、「救世主」として期待していたファンにとって、昇格翌日の降格は指揮官に肩透かしを食らった形だ。
疲弊する中継ぎ陣に加え、先発の枚数も不足しつつある。10日の巨人戦はエース今永昇太(26)が満を持して中8日で先発する。逆転優勝がかかる天王山初戦は絶対的エースを持ってくるも、2戦目3戦目の先発に不安を残す。本来ならばGキラーの東克樹(23)や左の濱口遥大(24)を先発に送り込みたいところだが、両選手ともに体調が万全ではなく、登板の可能性は不透明だ。
三上の降格により中継ぎ陣にかかる負担はこれまでと変わらず、ファンの不安は募る一方だ。逆転優勝、そしてクライマックスシリーズ(CS)進出へ向けて残り13試合。満身創痍のDeNA中継ぎ陣の「悲鳴」が聞こえてきそうだ。