「試合の流れは広島にあったと思います」
「阪神、広島それぞれ7本ずつヒットを打っていますのが、阪神は2アウトからのヒットが多く、広島が得点を挙げた3回と5回は先頭打者がヒットで出塁しています。打順の巡り合わせもありますが、先頭が出塁するのと、2アウトから出塁するのでは、得点できる確率も違ってきますし、守っている選手に与える心理的なものは大きく異なります。先頭打者が塁に出れば、守備陣は守っている時間が実際よりも長く感じられ、守備のリズムが崩れることもあります。点差でいえば3対2の接戦ですが、試合の流れは広島にあったと思います」(野口氏)
阪神は15試合を残して3位・広島に3.5ゲーム差。5位・中日には0.5ゲーム差まで詰め寄られている。CS進出どころか5位転落の可能性もはらんでいる。10日からは変則的な日程で7連戦を控えている。広島との直接対決は1試合、中日とは4試合残している。
「残り試合は少ないですので、これからは当たり前のことを徹底してやっていくしかありません。広島との差は正直、厳しいと思いますが、今シーズンは大型連敗が多く見られますので何が起こるか分かりません。多くのファンの方が声援を送ってくださっています。もちろん選手は諦めていませんので、私も選手の活躍を期待しています」(野口氏)