収益は月6万円。やりがいも、心が痛むときも... トレンドブログ「いかがでしたか?」の裏の本音

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あおりデマ拡散、どう感じた?

   情報の信頼性には、どのように向き合っているのか。

   Aさんは、サロンで起きた「事件」をきっかけに、意識の変化があったという。

「サロンでダントツに収益が良かった人が、京アニ事件の時に犯人のあれこれについて書いていたんです。ですが、それでグーグルの広告が載せられなくなって、そういうところのセーブが効かなくなることのある世界だなと思いました。その後、人を傷つけるようなことだったり、未確定なことを出すっていうのは良くないんだなというのが私のサロンには広がりました」

   また、「モラル的な部分で学んだのが『●●』(バラエティ番組、伏せ字は編集部)なんです。見ていた女の子の印象が強くて、うざかったんです。それをタイトルにして出したときすごく心が痛くて嫌だったんですけど、ブログ仲間が『それは当たるから出しな』って。そのまま掲載し続けたときに心が痛かったので、それは失敗したかなと思います」

   最後に、常磐道あおり運転事件でのデマ拡散について聞いた。

   Aさんのブログでは「デマ」だと断定した上で、犯人扱いされた女性の実名を載せた。名前を出すか迷ったというが、「私の中でもう少し収益を出したいなという葛藤があり、名前を入れたバージョンで先生にも添削を出して、聞いた時には大丈夫でしょうって感じだった」ため、掲載に踏み切った。現在は被害女性への配慮から非公開にしている。

「私の記事がもしそうなった(法的責任を問われた)時は傷つけたことに変わりはないので覚悟は持たないといけないなと思います。どういう形にしろ一般の方の個人情報を書いたのだから。そういうことをその女性の勇気ある行動で気づける方がいっぱいいたと思うので、こういう事件は大事なのかなと。その人には申し訳ないんですが。そういうのがないと無くなっていかないかもしれないですね」

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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