「地上の御本人の発言ではありません」
これに対し、アグネスさんは9月5日、ツイッター上で「声明」を出し、こうした見方を否定した。
「最近、ある日本の政党の出版物に、私の名を騙って、私が『自衛隊に香港を助けてほしい』と主張していると書かれていました。 私はこのようなことは言っていませんし、このような主張はしていません。私について誤解を招くような文章を削除し、訂正することを求めます」
この声明を受けて、幸福実現党は6日、次のような自らの「声明」を日本語のほか中国語や英語でも公式ツイッターにアップした。
「周庭氏より『幸福実現NEWS』特別号に掲載されている内容につき、一部削除要請がありましたが、本内容は、周庭氏の守護霊の発言を紹介したものであり、地上の御本人の発言ではありません。『霊言』とは、あの世の霊存在の言葉を語り下ろす現象です。私たち幸福実現党は宗教政党として、中国共産党の覇権主義を止め、香港および世界の自由・民主・信仰を守るためにこれからも戦い続けてまいります」
その後、特別号の改訂版を出し、見出しや文末に「アグネス氏守護霊」と付け加えて強調し、アグネスさんの写真も削除した。さらに、公式サイトでこうした対応の報告を行い、中華系ニュースサイトに特別号が「周庭氏本人が日本に自衛隊派遣を要請している」という誤った内容で拡散されたとして、「厳しい環境の中で民主化運動にご尽力されている周庭氏におかれましては、誤解に基づくとはいえ、ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます」と謝罪した。
なお、「守護霊の発言」として語られた自衛隊派遣などの内容は、7日11時現在でそのまま残されている。