2019年8月、JRグループは10月1日の消費税率引き上げに伴い「青春18きっぷ」をはじめとする特別企画乗車券の価格改定を発表した。
個人的には、「青春18きっぷ」が消費税率引き上げによる価格改定のシンボル的存在になっていることが面白いと感じる。消費税と「青春18きっぷ」の関係を振り返ってみたい。
1万2000円台になる「青春18きっぷ」
「青春18きっぷ」は日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席、JR西日本宮島フェリー、JR東日本が運営するBRT(バス高速輸送システム)に乗車できる特別企画乗車券だ。5回(5日)分となっており、1人で5回や5人で1回といった利用ができる。1982年(昭和57年)に「青春18のびのびきっぷ」として発売されて以降、多くの旅人に親しまれてきた。
10月1日からの消費税率8%から10%への引き上げにより、2019年冬季の販売から「青春18きっぷ」の価格が従来の1万1850円(大人・子ども同額)から200円アップの1万2050円になる。また「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」は2490円(大人・子ども同額)に改定される。なお2019年冬季の「青春18きっぷ」の発売期間は2019年12月1日~12月31日。利用期間は2019年12月10日~2020年1月10日だ。