「フェンスの被害が1回だけでなく複数回あった」
記述によると、器物損壊の事案として警察に相談しているという。「被害が続くようなら、『この場所を封鎖する』『フェンスの材質変更』等により、物理的にここから写真撮影が出来なくなるようにせざるを得ません」と対策をとることも検討しているものの、
「そこまでしたくありません。だから、もう壊さないでください。この気持ちが、きっとあなたに伝わると、私は信じています」
との思いも書かれている。
フェンスの被害はもとより、単調な注意喚起ではないその内容にはツイッターで「切実すぎて泣ける」「読んで物凄く心が打たれました。こうゆう鉄道ファンの方がいなくなる様に願っています」「なんかこれほどいい事書いてる警告文見たことない...」といった共感の声があがった。
一体どんな経緯でこの張り紙が掲示されたのか。JR西日本・近畿統括本部の広報は6日、J-CASTニュースの取材に、確かに高槻保線区の担当社員が書いたものだとしたうえで「フェンスの被害が1回だけでなく複数回あって、警察にも相談はしています。網目の部分が破壊され、補修してもその補修部分がまた被害に遭っていたという状況でした」と話す。
破損が撮り鉄によるものかどうかははっきりと証拠があるわけではない。ただ、複数回同じ箇所が破壊されていることや、近道のために通るような場所でもないことなどの状況から、今回の内容になった。書いた社員自身も鉄道好きであることから、「もし鉄道ファンが破壊していたとしたら悲しい。迷惑な目で見られてほしくない。でも誰も傷つけたくない」との思いがあったと担当者は話している。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)
JR総持寺~茨木間の撮影地に新しく貼られた警告文
— [A]JR京都線民 (@i4_225) September 5, 2019
管理物のフェンスの穴開けてまで撮影するとか頭おかしいんじゃないの pic.twitter.com/Gey4LOjICu