2019年9月20日に開幕する「ラグビーW杯2019日本大会」を2週間後に控えた9月6日、日本代表は、南アフリカ代表とテストマッチ(国際試合)を埼玉県・熊谷ラグビー場で行う。
「日本一暑い街」として知られる熊谷市も「ラグビー熱」で、さらにヒートアップしている。
様々な調理に「トライ」できる...その名も?
JR熊谷駅に降り立った。改札を出ると、ラグビーW杯の「のぼり」や「ポスター」が、いたるところに飾ってある。また、駅に物販展示場があった。いろいろ眺めていると「? なんじゃ、これ??」。ラグビーボール型の「かぼちゃ」が販売されていた。
その名も「ナイストライ」。担当者は、
「食味のよさはピカイチ! キメが細かく『ホクホク感』の中にも、滑らかな食感が味わえます。上品な甘さが特徴で、カレー、かぼちゃサラダ、プリン...様々な調理にトライできるかぼちゃ...それが『ナイストライ』です」
現在はまだ、茨城県をはじめとした、ごく少ない農地でしか栽培されておらず、日本中にもあまり流通していない。だが、ラグビーの街・熊谷では、いち早く目をつけ、販売に至ったそうだ。
このほかにも、「ラガーマン」といった銘菓など、街を挙げてラグビーを盛り上げようとしている。
日本代表ジャージを着ていない運転手は、駅ターミナルに入れない!?
JR熊谷駅からラグビー場までは、片道約5キロ。歩けない距離ではないが、さすがにこの季節は厳しい。そこで、駅前に待機するタクシーを利用した。すると、ドライバーが日本代表ジャージを着ているではないか! ドライバーさんによると、
「熊谷には4社ほどのタクシー会社があるんですけど、W杯盛り上げのため、会社から支給されたんですよ。試合当日を中心に、前日と翌日は『日本代表ジャージ着用』ということに決まりました。ジャージを着ていないと、駅のロータリーにも入れないんです」
その熊谷に現れた「スプリングボクス」こと、南アフリカ代表(世界ランキング5位)。9月5日、熊谷ラグビー場でキャプテンズラン(前日練習)を行った。
両チームともに20日に開幕するW杯前の最後のテストマッチとなるが、前回の「2015W杯グランド大会」のリベンジを果たすため、南アも最強メンバーをそろえた。
南アは、今年7月の南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」では、初優勝を飾っており、16-16と「オールブラックス」こと、ニュージーランド代表と引き分けている。
元日本代表のSH(スクラムハーフ)で地元出身の立正大・堀越正巳監督(熊谷工業高―早稲田大―神戸製鋼)は、こう語る。
「日本の湿度、そして日本一暑いといわれる熊谷で、相手がバテたとするなら、後半に勝機があるかと思います」
(J-CASTニュース 山田大介)