武田邦彦氏、ゴゴスマ発言は「言論の自由の範囲内で、問題はなかった」 J-CAST取材に語る

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   武田邦彦中部大教授(76)が、J-CASTニュースの取材に対し、TBS系の情報番組「ゴゴスマ」(名古屋・CBCテレビ制作)での日韓関係の発言について説明した。

   「ゴゴスマ」火曜コメンテーターの武田氏は、「暴行せにゃいかんのやけどね」といった発言の一部がクローズアップされているが、自分は日韓友好の立場だと説明した。降板なども含めどう判断するかはCBC側の自由だとしたが、「自分からは謝罪したり降板したりすることはない」と話した。

  • 武田邦彦氏(2013年3月撮影)
    武田邦彦氏(2013年3月撮影)
  • 武田邦彦氏(2013年3月撮影)

番組は、ヘイトなどは容認できないと謝罪したが...

   発言は、2019年8月27日の放送であり、日本人女性が韓国人の男から暴行を受けた事件を受けて、「これは日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行せにゃいかんのやけどね」などと話し、直後に「物事はそうなるから、ああいう事件はダメだ」とその意図を明かしていた。

   30日の放送では、武田氏の発言かどうか明言しなかったものの、MCの石井亮次アナ(CBC)が「ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することはできません」などと謝罪する事態になっていた。

   その後、CBC側は、武田氏の番組出演について、「しばらく予定はありません」とJ-CASTニュースの取材に答え、武田氏は、9月3日の放送も出演しなかった。

   武田氏は31日、自らのブログに「ゴゴスマ:私の考えを述べる自由とテレビ局の責任」と題する動画を投稿し、発言の意図を改めて述べている。

   そこでは、隣国は利害がぶつかるため日常的に非難することはダメだとし、「僕は日韓融和系」だと主張した。番組での発言は、大阪に来る韓国人観光客が8割ぐらい減ったことに共感して行ったとし、「やっぱりああいう事件があると、日本人の男性もいろんな人がいるから、朝鮮から来る女性に暴行を働く人もいるということを言いました」と説明した。そして、暴行を容認しているわけではなく、非難の応酬で感情が高まって不測の事態になるため、日韓の対立が深まらないように、政府やマスコミ、専門家らはお互い非難すべきではないとも言ったと強調した。

「自分から謝罪したり降板したりすることはない」

   発言について、武田氏は、自らの考えを述べる言論の自由はあるとし、番組で謝罪したCBC側について、「いくらCBCが責任あるったって、生放送というのは止められないですよ」「発言の責任はあくまでも私ですよ」と述べた。

   この騒ぎで、武田氏が番組を降板する可能性を指摘する報道なども一部で出ているが、武田氏は9月5日、J-CASTニュースの取材に次のように話した。

「今後の出演については、番組のプロデューサーから話があると聞いています。次回の出演前に話し合うことになっていますよ」

   自らの発言については、こう説明した。

「日韓の友好関係が大事なことは、番組で終始発言しています。日本男性の暴行事件も起きてしまいかねないので、政府やマスコミ、専門家らが反感を煽るのはダメだと指摘したわけです。自分たちの悪いところも認めて、双方が理解し合うことも必要だとも言っていたんですよ」

   石井アナが番組で誰の発言とも言わずに謝罪したことについては、「私はヘイトとも犯罪助長とも違います。どこがそうですかと、マスコミに聞きたい。しかし、個人がどう思っているかは関係なく、CBCにも人格はあります」と答えた。

   今後の出演については、こう話す。

「商業放送で事情もあるでしょうから、CBCでお決め下さいと思っています。CBCが判断したことなら、テレビ局の裁量になりますので、仕方ないでしょう。番組での発言を30分間聞いていて、出演した(大阪市立大学大学院教授の)朴一(パク・イル)さんとも終了後に無理やり握手しましたから、分かっているとは思っています。発言は、言論の自由の範囲内で、問題はなかったと考えており、自分から謝罪したり降板したりすることはないですね」

   武田氏降板の可能性も指摘されていることについて、CBCの総合編成部は5日、

   「こちらで発表していることはありません」と取材に答えた。武田氏がしばらく出演予定はないことに変わりなく、その理由についても特に答えていないとして、以前の取材時と状況は同じだと説明した。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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