菅野抹消、原巨人に「黄信号」 育たぬ若手、深刻な先発不足...最終局面を逃げ切れるか

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大きな誤算となった若手投手の伸び悩み

   優勝がかかる終盤戦での深刻な先発不足。若手投手陣の伸び悩みも大きな要因となっている。指揮官が先発として期待した若手が序盤戦でことごとく2軍に降格。開幕ローテーションを勝ち取った畠世周(25)は4月14日のヤクルト戦で見切りを付けられ、昨季のイースタンで投手部門3冠を達成した高田萌生(21)はチャンスを生かせず8月中旬に2軍落ち。中継ぎとして期待された大江竜聖(20)も7月終盤以降、這い上がれずにいる。

   今シーズンは中継ぎ陣に不安を残し、その分、エースである菅野にかかる負担は大きかった。エースの自覚から「先発・完投」を常に心がけ、3試合を完投している。チームの先発陣では唯一、完投している投手であり、腰痛に加えて勤続疲労がエースの体に重くのしかかったことは否めないだろう。

   若手の伸び悩み、エースの戦線離脱、先発不足による中継ぎ陣への負担...。リーグ優勝、そして日本シリーズを見据えたクライマックスシリーズ(CS)を考えると、巨人投手陣の台所事情は深刻さを増す。9月10日からのDeNAとの3連戦、13日からの広島との2連戦をエース抜きで戦い抜かなければならない。原巨人が窮地に追い込まれている。

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