ペットフードから「サルモネラ菌」、犬15匹死亡で会社謝罪 別商品でも検出の疑い

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牛干し肉商品でも

   ノースペット側は9月3日、公式サイトで「ササミ姿干し製品」について、「ご家族の一員であるペットに死亡事例を含む甚大な健康被害を発生させてしまい、洵に申し訳なく、深くお詫び申し上げます」と謝罪文を掲載し、再発防止策を講じたと発表した。

   同社担当者は取材に対し、商品が原因で健康被害が起きたとは断定できないという。ただ、ペットの治療にあたった複数の医師は「便・胃の検査や解剖をしていないのでサルモネラ菌が原因だとの診断書は書けないが、引き金になったのではないかと想像できる」との旨の説明を受けたという。死亡した犬の中には持病を持っていたり、老衰ぎみだったりした個体がいた。

   商品からサルモネラ菌などが検出された原因はいまだ特定できていないが、「もともと存在していたサルモネラ菌が生き残っていたんじゃないか」(担当者)と、加熱処理が不十分だった可能性を示唆した。同社は一部の塊肉の中心温度しか測っていなかった。

   ペットフード安全法では細菌などが死ぬ温度で加熱するよう規定しており、農水省の畜水産安全管理課は8月22日の取材に対し、「今回はこの規定を満たせていなかった可能性がある事例だと考えている」と話していた。

   また、9月3日の「お詫び」文の中で、ノースペットは今回の件を受けて別の商品も検査したところ、牛干し肉商品でもサルモネラ菌が含まれていた可能性があることがわかったと報告した。念のため、検出された商品の製造日以降のものは出荷を停止し、公的機関に検査を依頼する。

   担当者によると、これまで、同商品の購入者から健康被害は報告されていないため、過去にさかのぼっての調査は予定しておらず、また、販売先は明かせないという。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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