世代交代ために支配下枠の確保が必要
大竹を筆頭に近年、FAで巨人に移籍してきた選手は7人おり、そのうち5人がまだ契約年数を残している。今シーズンで契約が切れる単年契約は大竹と森福允彦投手(33)の2人だけ。森福は6月21日のソフトバンク戦以降、1軍でのマウンドがなく、今シーズンの登板はわずか7試合にとどまっている。ポストシーズンで最後のアピールの場を得ることが出来るかもしれないが、現状では非常に厳しい立場にいる。
チームの「世代交代」を図るために支配下枠の確保が必要となってくるが、ベテラン勢の残留の可能性が高く、そう簡単にはいきそうにない。枠を空けるための選択肢のひとつとして外国人助っ人を放出する可能性も。現在、野手でベンチ入りしているのはアレックス・ゲレーロ外野手(32)のみで、クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)は体調不良により2軍の試合にも出場していない。
投手陣に目を向けると、C.C.メルセデス(25)、ルビー・デラロサ(30)、スコット・マシソン(35)が一定の結果を残しているものの、テイラー・ヤングマン(29)、ライアン・クック(32)はここまで結果を残せずにいる。9月4日にメルセデスに代わって1軍に昇格したクックは、9日のヤクルト戦の先発候補に挙がっており、残留へ向けてラストチャンスになるかもしれない。
ベテラン勢が残留ならば、そのシワ寄せとして今オフ、外国人助っ人勢が一掃される可能性も。チームは週明けの9月10日から2位DeNAと直接対決を控え、5年ぶりのV奪回へ最終局面を迎えるが、来季の残留をかけたもうひとつの戦いもヒートアップしている。