歌手の浜崎あゆみさん(40)のセカンドアルバム「LOVEppears」のリパッケージ盤が発売されることが、2019年9月4日に発表された。
同アルバムは1999年11月10日発売で、リパッケージ盤の発売日はちょうど20年後となる2019年11月10日。今年でデビュー21周年を迎えた浜崎さんが活動開始初期に出したアルバムが再販売されるとあって大きな話題となっているが、浜崎さんといえば、つい先日も、自身の過去をめぐる情報発信が話題になったばかりだ。
浜崎さんの半生を題材にとった小説『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)が8月1日にリリース。同書は、浜崎さんが1998年にエイベックスからCDデビューすることになったきっかけとなる、同社の松浦勝人会長(当時は専務)との出会いに始まり、松浦会長との交際、そして、1999年に別れに至るまでが記されており、浜崎さんの「自伝」と言える内容で話題を集めている(著者は小松成美氏)。
浜崎さんにとって「転換点」となった1999年の秋
同書の終盤には、浜崎さんが松浦会長と別れた1999年について記した「第5章 Mとの別れ」という章がある。「一九九九年。この年の激動の日々を、きらびやかな賞賛を、刻々と押し寄せる孤独を、私は忘れることがない」という書き出しから始まる同章では、浜崎さんの楽曲である「Boys & Girls」「appears」の歌詞を掲載しつつ、「秋が深まっても、マサ(編注:松浦会長のこと)は部屋に戻ってこなかった」と、浜崎さんと松浦会長が別れたことを暗示する描写がなされている章だ。
秋が深まる......正に、1999年11月10日には、浜崎さんのセカンドアルバム「LOVEppears」が発売され、その売り上げ枚数はダブルミリオンを達成し、浜崎さんの人気を決定づけたアルバムだ。くしくも、収録曲には「Boys & Girls」と「appears」が名を連ねており、それを知った上で同書を読み返すと、同年の秋が浜崎さんのその後を決定づけた時期であったと推測できるのだ。そう考えると、今回の「LOVEppears」の再販売は、正に、浜崎さんの「転換点」となったアルバムを再販売するということになり、浜崎さん本人にとって実に意義深い行為なのだということになる。