「他の選手のモチベーションが下がる」 栗山こだわり采配に不安の声

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   日ハムが泥沼から抜け出せないでいる。

   日ハムは2019年9月3日、ZOZOマリンスタジアムでロッテと対戦し0-2の完封負けを喫した。先発・ブライアン・ロドリゲス投手(28)が初回に3本のヒットを許して2失点。2回以降、中継ぎ陣の踏ん張りも合って無失点に抑えたが、打線が援護出来ずに完封負け。チームはこれで7連敗となり、5位オリックスと1ゲーム差の最下位に低迷している。

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大胆采配も打線機能せずゼロ行進

   栗山英樹監督(58)の「奇策」は機能しなかった。この日は打撃不振の主砲・中田翔内野手(30)をスタメンから外し、打線を大きく変えて臨んだ。これまで2番を打ってきた大田泰示外野手(29)を1番に入れ、2番に田中賢介内野手(38)をDHで起用。今シーズン、リードオフマンを務めてきた西川遥輝外野手(27)を3番スタメンに起用する大胆采配を振るったが、結果、無失点に終わった。

   1位から4位までのチームが6.5ゲームの中にひしめき、混戦模様のパ・リーグにおいて、借金生活のオリックス、日ハムは蚊帳の外に置かれつつある。7連敗で借金が「8」まで膨らんだ日ハムは、18試合を残して3位・楽天と5ゲーム差。クライマックスシーズ(CS)進出の可能性は日に日に低下しており、2013年以来となるリーグ最下位の可能性も出てきた。

   7月終了時には首位と0.5ゲームの2位につけ、9つの貯金があった。8月に入るとチーム状況は一変し、悪夢のような日々が続いた。8月1日から3連敗後、1勝を挟んで8月6日から9連敗を喫し、27日から31日まで5連敗(連敗は現在継続中)。8月は5勝20敗1分けの散々の成績で、借金生活に突入し最下位に転落した。

9年目はあるのか...

   チーム状態が上がらないなか、指揮官のこだわりの采配にファンから批判が相次いだ。8月13日には打率が低迷する清宮幸太郎内野手(20)を4番スタメンで起用。10試合連続で4番に据え、結果を残せずもその後も清宮を5番、6番に置き続け、ネットの一部ファンから「他の選手のモチベーションが下がる」との指摘が。プロ野球関係者の中からも指揮官のチーム内における求心力を不安視する声も上がっている。

   監督就任8年目となる栗山監督。日ハムでは1976年から83年の大沢啓二監督に並んで球団最長となる。これまで2度のリーグ優勝を果たし、2016年には日本シリーズで広島を倒して日本一となった。監督7年間でBクラスを経験したのは2度だけで、昨シーズンは3位に食い込み、CS進出を果たしている。

   9月6日からは本拠地札幌ドームで5位オリックスと「直接対決」を控える。2013年以来の最下位ならば、指揮官の進退問題が浮上しかねない。球団最長となる栗山監督の9年目はあるのか...。残り18試合、厳しい戦いが続く。

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