「韓米同盟と韓米関係に異常がないというシグナル」との見方も
直近で注目されたのは、ハリス大使の「ハンバーガー」ツイートだ。8月28日に呼び出された大使は、「直後」に当初29日に予定されていた韓国の在郷軍人会や対外経済政策研究院での講演を急遽キャンセル。29日の昼過ぎ頃、ソウル市内で開業した(韓国で10店目の)米国ブランドのハンバーガー店、シェイクシャックを訪れた。夜にはツイッターで、バーガーを手にする様子の写真を添えて、「100%アメリカ産アンガスビーフの偉大なアメリカのブランド。おいしい!」とつぶやいた。こうした模様を報じた朝鮮日報の31日記事では、「(大使への自制要請に対する)不満を間接的に伝えたとの見方もある」と分析していた。
こうした保守系メディアからの懸念に対し、革新系のハンギョレ(日本語ウェブ版)は、異なった見解を示している。朝鮮日報が次官補とハリス大使の欠席を伝えたSDDについて、3日配信記事で、ロバート・エイブラムス韓米連合司令官兼在韓米軍司令官が「米国側代表として出席することが分かった」と報じた。SDDへの米側出席者が決まっていなかったことで、「(GSOMIA終了決定をめぐる)韓米間の微妙な対立が反映されたと議論になった」ものの、エイブラムス司令官が出席することで、
「韓米同盟と韓米関係に異常がないというシグナルを発信するわけだ」
と、懸念は当たらないとする解説を行っている。
米韓関係は、「乱れの兆し」が出ているのか、「異常がない」のか。ハリス大使は、先に触れた1日ツイートで、インド洋会議で韓国の駐インド大使に会うことを楽しみにしている、とつぶやいていた。会議の公式サイトをJ-CASTニュースが3日に確認したところ、「スピーカーズ(講演者)」欄に、ハリス大使が紹介されていた。日本からは阿部俊子・外務副大臣が出席予定となっている。