経緯などいまだ明らかにならず
また、今回のドーピング問題で野球ファンの関心を集めるのが、どのような経緯でバティスタが禁止薬物の摂取に至ったのか。バティスタは球団の公式HPを通じて「今回禁止物質の陽性反応がありましたが、意図的に摂取していないことをお伝えしたいです。どうか皆様、私を信じてください」と故意の摂取を否定したが、禁止薬物の摂取に至る経緯については一切触れていない。
6月の快進撃を支えたバティスタの戦線離脱は、逆転優勝、クライマックスシリーズ(CS)を狙うチームにとって大打撃に違いないが、来シーズンの開幕出場が可能となれば、処分の重さの印象度が大きく変わってくる。広島はこの日、公式HPで「今回のことで、日本野球機構、ならびにファンの皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけいたしましたことに、深くお詫び申し上げます」と謝罪の意を表したが、バティスタとの契約に関しては未定とした。
ネット上ではバティスタの処遇に関して「許してあげたい」、「球団は解雇すべき」と意見が割れている。ただコメントを寄せる多くのファンが、NPBや球団による説明不足による「不透明」さを感じているようで、バティスタの処分とは別に、明確な説明を求める声が上がっている。球団は引き続きバティスタの違反行為に関する原因究明を行っていく方針を明かしており、今後の動向が注目される。