国際都市と「小さな村」のハイブリッドに
総事業費は6000億円規模で、森ビルとして過去最大級の開発となる。開発区域は約8.1ヘクタールで、3棟の高層ビルなどを建てる。このうち緑化面積は2.4ヘクタール。住宅戸数は約1400戸、就業者数約2万人、居住者数は約3500人で、「国際都市と小さな村の親密さを兼ね備えた新しい街になる」と森ビルは説明する。
超高層ビルの地下には、この地域に冷暖房を供給するコージェネレーションシステムを備え、「再生可能エネルギーの電力を100%供給する」という。具体的にどこから再生可能エネルギーの供給を受けるのかは明らかになっていないが、実現すれば話題を呼ぶのは間違いない。このプロジェクトは8月5日に既に着工しており、2023年3月末の完成を目指すという。
一方の三菱地所だが、東京駅日本橋口前の常盤橋街区を再開発し、390メートルの超高層ビルを建設する予定だ。日本の伝統の「刀」などをデザインに取り入れ、7000平方メートルの広場も併設する。こちらは2027年の完成予定だ。
2020年の東京五輪以降も、首都の街並みはさらに変貌を続けそうだ。