類似サイト多いが...Manga Rockは「かなり異例」
Manga Rockをめぐっては、海外向け同人誌出版社「イロ鳥コミックス」の高橋温(おん)社長が8月27日、ツイッターで問題提起すると、日本のネットユーザーに広く知れ渡った。
高橋氏はJ-CASTニュースの取材に、「海外では漫画の違法配信サイトは星の数ほどありますが、Manga Rockはかなり異例です」と指摘する。
高橋氏によれば、日本の漫画が手に入りづらい国では「スキャンレーション」が横行しており、作品をスキャンして英訳化したものを公開するサイトが無数にあるという。
そうしたサイトの多くは有志で運営され、「このデジタルライブラリーがなかったら外国人が漫画を楽しむ方法がないという彼らなりの正義感にもとづく」というが、Manga Rockは広告と定額制の2つの柱で収益を得ている。
さらに、アップルとグーグルのアプリストアに配信されているため、「公式版」だと勘違いしているユーザーも多く、「圧倒的な人気とアクセス数を誇る理由がここです」(高橋氏)
IT大手2社が違法サイトに"お墨付き"を与えている形だが、グーグル日本法人は取材に「個々のアプリについてはコメントしていませんが、著作権侵害を禁止する厳格なポリシーがあります。クリエイターと権利所有者は、権利を侵害していると思われるコンテンツについて通知することができます。各クレームを調査し、ポリシーに違反するコンテンツを見つけた場合、適切な措置を講じます」と答える。アップルからは期日までに回答がなかった。