竹島については「スクランブル等の自衛隊の活動を行っていない」
12年8月の参院外交防衛委員会では、森本敏防衛相(当時)が答弁。当時は李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島上陸が問題になっており、森本氏は
「竹島は我が国の固有の領土で、明らかに韓国がやっていることは不法行為」
だとしながらも、
「我が国の施政が妨げられており、国際法にのっとって解決すべき問題であり、竹島については対領空侵犯措置、いわゆるスクランブル等の自衛隊の活動を行っていないということなので、必ずしもこのADIZの中に入れたから何かができるということではないというふうに考えている」
とも答弁。質問した自民党の宇都隆史参院議員は
「私もそれは十分認識しています。ADIZの中に入れたからといって、何ら自衛隊の活動が変わるものではありません。ただし、政治的なメッセージはありますね」
と応じた。この2つの答弁は民主党政権当時のものだが、12年12月に政権が自民党に移っても方針は踏襲されている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)