急いでいるのにタクシーが停まらない―。たしかに「空車」表示がみえるのに、目の前を通り過ぎてしまった...。あなたにも、そんな経験がないだろうか。
なぜ通り過ぎてしまうのだろうか。全国のタクシー事業者をまとめる、一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会(以下全タク連)の広報担当者は、タクシー運転手が停まることができない「事情」を明かした。
「駐停車禁止の場所である可能性」を指摘
終電を逃してしまい路上で手をあげ乗車し帰宅。あるいは急いでいる時、疲れている時など...。とっさにタクシーに乗りたくなった場合、「空車」表示を探して手を挙げる。停まってくれればいいものの、ツイッター上には、
「空車のタクシー、手を挙げても止まってくれない」
「空車なのに通り過ぎたタクシーまじキレっぞ」
「タクシー使おう! ヘイ!タクシー!・・・・・・・・・空車なのにこっち見ながらスルーすんな!急いでんのに!!」
「なんだろうね、空車なのに無視するタクシー...」
と、8月中につぶやかれた怒りの声は枚挙にいとまがない。なぜ停まらないのか。
全タク連の広報担当者は「(運転手が)気がつかない場合や車線変更が難しい場合など」もあると話す。時と場合、状況によっても、さまざまで
「手を挙げた場所が駐停車禁止の場所である可能性がある。例えば、交差点に近い場所やバス停、消火栓の直前など。また直前に手を挙げられても、追突事故を防ぐために急ブレーキで停まることはできない」
と、「空車」表示をしていても、停まることができないケースもあると話す。
加えて、客が手を挙げた場所が、タクシー運転手の営業区域「外」であった可能性も否定できないという。