パパは昔から、肩ベルトだけを体の前にかけて運転するのが癖でした―。このような趣旨のツイートを、交通事故で父を亡くしたという17歳の女性が投稿し、ネット上で注目を集めた。
投稿主は、「車を乗っている人はこのようなシートベルトの着用では意味がないのできちんと一回一回シートベルトを着用してください」と注記喚起。J-CASTニュースでは、ツイートした女性に話を聞いた。
「父みたいに死んでほしくない」
投稿したM -chan@ 嫉 妬 嬢(@manario073)さんによると、事故は2019年8月22日午前11時ごろに発生した。山口県の片側二車線の道路で、トラックが何らかの理由で中央分離帯をまたぎ、軽自動車2台に衝突して横転。運転していた父親は、トラックとガードレールの間に頭が挟まり逆さまになった。トラックからは煙が上がり、レスキュー隊による救助が行われたが、死亡が確認された。死因は頚椎損傷とみられる。父親は仕事でトラックに乗っていた。
父は肩ベルトだけを体の前にかけ、腰ベルトはかけずに尻に敷いた状態で運転する癖があったという。事故時の状況について警察からは聞かされておらず、「なんらかの理由で中央分離帯を乗り越した」と聞いている。父の車のドアを開けた際、投稿した「ツイートの写真の状態」だったことから、「おそらくトラックもあのシートベルトのやり方だったのでは」と家族全員が思っているが、事実かは分からない。
「父にできることは何か。父が私たちに伝えたかったことは何か」と考えていた際、父の車に行ってシートベルトを見つけ、「これだ」と思いツイート。「父の周りの友人や私の周りの免許とった先輩もあのシートベルトの人がいたので父みたいに死んでほしくない。もうこんな思いしたくない。他の人にもしてほしくない。少しでもこんな思いする人が減ってほしい」と思いを込めて投稿した。席を写した画像のツイートは、2019年8月24日21時10分ごろに投稿。ツイートは削除済みだが、27日午前までに1.5万リツイートされた。