広島・長野に「2割バッター」「悔しかったら打ってみろよ」 顰蹙ヤジ男と本人応酬

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   東京ドームで行われたプロ野球・広島東洋カープ対読売ジャイアンツ戦前、男性客が練習中の広島・長野久義外野手に対して「どうせ打てないでしょコイツ」「どうしようもないね」などとヤジを浴びせ続け、長野選手も反応する一幕があった。

   その場面の一部を撮影した動画もツイッター上で拡散しており、ヤジとそれを諫める声、長野選手の返しなど、事の次第が収められている。居合わせた客によると、男性客は「唐突にヤジを始めた」という。何が起きていたのか。

  • 東京ドーム(試合当日の写真ではありません)
    東京ドーム(試合当日の写真ではありません)
  • 東京ドーム(試合当日の写真ではありません)

周囲のファンからも注意されながら...

   試合は2019年8月29日の広島対巨人戦。ツイッターでは18時のプレーボール前、グラウンドでバッティング練習をする広島の選手・コーチらと、バックネット裏からヤジを浴びせる男性客の動画が投稿された。

   冒頭、男性客が「いやコイツが勝手に来たんだからさ」「どうせ打てないでしょコイツ」などと大声で言いながらグラウンドに向かって指をさす。見かねた他のファンが「迷惑かけんなよ。分かんねえのか」「こいつとか言うんじゃない」「選手に迷惑かかってるだろ」と諫める。だが、ヤジの男性客は聞かず、

「みんな拡散しろ拡散しろ。長野2割だってよ」
「いやコイツから言ってきたんだよ、コイツから」
「悔しかったら打ってみろよ? 打てねえんだろ、お前もう」

と次々に罵声を浴びせていく。

   球場係員とみられる男性から「ちょっと抑えてください」と注意が入ると、ヤジの男性客は「あ、分かりました」と怯んだ。ここで廣瀬純・外野守備・走塁コーチがネット際まで来て「小さいお子さんもいます。大人だと思いますので、分かっているのであれば...」と諭すように話しかけたが、男性客はなおも「いや選手から言ってきたんで」「2割しか打てない」などと言い返した。

   周囲のファンが「違うだろ。お前が(ヤジを)飛ばしたんだよ」と反論するなか、廣瀬コーチはもう一度「お願いします。2割でもみんな一生懸命やっています。一番悔しいのは選手です。そこは分かってください」と語りかけた。

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