暴走運転は、この「幸せ」を奪い去った 松永さんが語る真菜さん、莉子ちゃんと過ごした日々

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「写真を公開して、少しでも現実的に捉えてもらえたら」

   告別式の後、松永さんは記者会見を開いた。「2人の遺体を見て、特に莉子の顔を見て、何も悪いことをしてない、こんないい人たちが、なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだろうと。こんな人が出てほしくない、ぼくみたいなつらい思いをする人が出てほしくないと思ったから。ぼくが真菜の性格を知っていますから。真菜は本当に恥ずかしがり屋で。写真なんて本当に提供したくなかったですけど、ただ30歳の女性と、3歳の女の子が亡くなりましたと(報道されたら)、悲しい事故だったね、で終わってしまう。それだったら(2人の)写真を公開して、少しでも現実的に捉えてもらえたら。ハンドル握る方々に、もしかしたら握るときに気を付けようと少しでも思ってもらえたらいいと思って会見をしました」。

   会見では、運転者への注意を呼び掛けた。

「不安がある状態の運転とか、あおり運転とか、(運転中に)携帯電話しようとしそうになった時、2人を思い浮かべたら、思いとどまってくれるかもしれない。亡くならなくていい人が、亡くならなくて済むかもしれないと思って。原点は、同じ人を出したくないって思いでしたから。だからあえてああやって会見開いて。写真出すことも親族で反対する人はいたんですよ。ほんと恥ずかしがり屋でしたから。いまだに不本意だと思います。出してほしくないと思うんです。『2人を失って悲しいけど、ほかにそういう人が出てほしくないからお願いします』と親族の前でお願いをして。親族の人も『そうだね』と納得してくださった。本当につらかったです」
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