ゴゴスマ「3日後の謝罪」 各社報道を経て「ヘイトや犯罪の助長、容認できない」

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   TBS系CBCテレビ(名古屋市)の情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」が、番組内であった不適切な発言について謝罪した。

   謝罪対象の発言は、3日前の日韓問題のコーナーでのことだと説明し、ヘイトスピーチや「犯罪を助長する発言」に言及し、「不快な思いをされた方々にお詫び致します」とした。

  • 「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」の冒頭で謝罪(CBCの番組サイトより)
    「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」の冒頭で謝罪(CBCの番組サイトより)
  • 「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」の冒頭で謝罪(CBCの番組サイトより)

韓国での日本女性暴行事件

   2019年8月30日放送の「ゴゴスマ」冒頭で、MCの石井亮次アナは、

「今週火曜日(27日)にゴゴスマで放送した日韓問題のコーナーについて、ゴゴスマとしてはヘイトスピーチをしてはいけないこと、ましてや犯罪を助長する発言は人として許せないことと考えています。ゴゴスマとしては、ヘイトや犯罪の助長を容認することはできません。番組をご覧になって不快な思いをされた方々にお詫び致します」

と述べ、頭を下げた。その後、韓国の文在寅大統領が29日にまた日本批判を展開した話題を続けた。映像紹介が中心で、スタジオ陣のコメントは、CBC特別解説委員の石塚元章氏の1人だけで終わり、天気コーナーへ移った。

   冒頭謝罪では、対象の発言について具体的には触れなかった。ただ、27日の放送であったコメンテーター(火曜担当)の武田邦彦・中部大学教授の発言がネット上で問題視され、28、29日と連日、ネットメディアが発言への批判的な記事を配信していた。

発言直後も、共演者たちは「言い過ぎ」とがめたが

   武田氏の発言は、日韓関係の悪化が進む中、韓国内で現地男性が日本女性へ暴力をふるった事件に対するものだった。暴行の模様を映した動画がネット上で拡散し、日韓双方で注目を集めた。暴行男の警察への説明などから、暴力と日韓関係の悪化とは直接の関係はないとみられており、番組では数回にわたり、そうした趣旨を説明していた。

   暴行事件に関して武田氏は、

「女性観光客をその国の男が襲うなんて、世界で韓国しかありませんよ」

と発言すると、複数の共演者らが

「それは言い過ぎ」
「これはダメに決まっている」

と止めようとした。それでも武田氏は

「大統領から政治家からマスコミから全部、反日的雰囲気をつくった中で(事件が)生まれている」

と続けたが、発言を制せられた。その後、話題は暴行事件から離れたが、大阪への訪日韓国人旅行客が激減している話の際、武田氏が

「これは日本男児も韓国女性が入ってきたら暴行せにゃいかんのやけどね」

と発言。またもや周囲から

「先生、それは言い過ぎ」

と止められると、

「ちゃうちゃう、物事はそうなるから、ああいう事件はダメだと言っている」

と自身の発言の意図を説明し、

「日本男性は我慢すると思うよ。でも、怒ってももう仕方ないです」

と続けた。

翌日にLITERA、翌々日にBuzzFeed

   武田発言を受け、ツイッターなどではその内容を批判する声が相次いだ。翌28日には、ネットメディア「LITERA」が「韓国人の暴行事件に『ゴゴスマ』で武田邦彦が『日本男児も韓国女性が来たら暴行しなけりゃいかん』とヘイトクライム煽動」の見出しで記事を配信した。さらに29日には、「BuzzFeed News」が「『韓国女性が入ってきたら暴行しにゃいかない』。情報番組での発言、放送局の見解は。」の記事で、CBCに見解をただしていた。

   そして、発言から3日後となる30日の放送で、先に紹介した謝罪発言となった。謝罪対象を明確にしなかったこともあり、ツイッターでは、

「誰の、如何なる発言がそれにあたるかの言及はなし」
「まあ当然武田邦彦の発言だろうけど(略)」
「これをあのサラッと謝罪で済ます」

と違和感を表明する声も出ていた。

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